緊急事態宣言が4月7日に発出されてから、21日で2週間となった。最初の宣言は7都道府県だけが対象だったとはいえ、14日が一つの節目であることは確かだろう。
ただし、21日と22日の間で大きな変化が訪れる、ということではない。新型コロナの潜伏期間が14日だとはいえ、大多数の発症者は5~6日で発症すると言われている。すでに緊急事態宣言の効果は出始めていたと考えるべきである。
安倍首相は、4月7日に次のように述べていた。
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東京都では感染者の累計が1,000人を超えました。足元では5日で2倍になるペースで感染者が増加を続けており、このペースで感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1か月後には8万人を超えることとなります。しかし、専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができます。
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これをふまえて、東京の様子を見てみよう。https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/ 曜日による偏差をなくすため、週ごとの様子を、最終日の累積感染者数(括弧内はその週の新規感染者数)で示す。あわせて、一つ前の週と比べたときのそれぞれの増加率を示す。以下の通りである。
4月15~21日: 3,304人( 985人): 1.42倍( 0.87倍)
4月8~14日: 2,319人( 1,125人): 1.94倍( 1.67倍)
4月1日~7日: 1,194人( 673人): 2.29倍( 1.92倍)
3月25~31日: 521人( 350人): 3.04倍( 5.07倍)
東京では、3月25日小池都知事「自粛要請」会見後に目に見えた人の移動の減少が見られた。http://agora-web.jp/archives/2045275.html 私は3月25日以降に「日本版ロックダウン第1段階」が導入されたと考えるべきだ、と言ってきた。4月7日緊急事態宣言は、その効果を増幅させるための「日本版ロックダウン第2段階」と考えるべきものである。その段階的な措置にそって、3月下旬に大幅な上昇を見せた感染者数の増加率は、4月に徐々に低下してきた。4月21日時点の累積感染者数は、「1万人」ではなく、「3,304人」である。
結果として、安倍首相が設定した目標どおり、緊急事態宣言から2週間後の時点で、新規感染者数の増加を止めるという意味での「ピークアウト」が達成された。
全国的な傾向を見てみよう。全国に緊急事態宣言が適用されるようになったのは、5日前の4月16日だった。これはいわば「日本版ロックダウン第3段階」と呼ぶべきものだっただろう。ただし、もともと感染者増加の傾向は、東京(圏)が牽引している傾向が強かった。したがって東京が中心になってとられてきた段階的な措置は、全国的な傾向にも反映されてきていることは、前回までの「検証」で見てきたとおりである。
あらためて4月21日までの全国の様子を見てみよう。(https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/)
4月15~21日: 10,974人(3,465人): 1.46倍( 0.93倍)
4月8~14日: 7,509人( 3,692人): 1.96倍( 1.91倍)
4月1日~4月7日: 3,817人(1,930人): 2.02倍( 2.43倍)
3月25~31日: 1,887人(792人): 1.72倍( 2.76倍)
東京ほど劇的ではないものの、全国的な傾向としても、3月下旬に非常に高かった増加率は、4月に入って鈍化し始めた。そして21日までの直近の一週間では、遂に新規感染者数が前の週の新規感染者数を下回った。全国においても、安倍首相が設定した目標どおり、緊急事態宣言から2週間後の時点で、新規感染者数の増加を止めるという意味での「ピークアウト」を達成したのである。
もちろんこの達成の功績は、一人一人の国民の努力によるものだ。
国内外の「専門家」たちによる「手ぬるい、日本は失敗だ、破滅だ、感染爆発だ」という酷評を覆し、「日本モデル」の緊急事態宣言を通じて、日本国民は、2週間後に到達したかった最初の目標をクリアしたのである。
私は、電車に乗って通勤する会社員がいるとか、吉祥寺を歩いている若者がいるとかを、批判的に責め立てる風潮が好きではない。数多くの会社員は、やむにやまれず通勤して日本経済を維持し続けてくれながら、夜の町には行かずに無言ですばやく帰宅したりして、協力していたのだ。
各人には各人の事情があり、各人なりの社会への貢献がある。事情を知らずに、家の外にいる、といった光景だけで、テレビスタジオや霞が関のビルで特権意識にかられて働き続けている者が、自分のことを棚に上げて、他人を批判するのは、間違っている。
日本国民は、一人一人がそれぞれのやり方で、この「日本モデル」の緊急事態宣言に取り組んでいるのだ。そのことは素直に認めるべきではないだろうか。
ただし、私は、油断は禁物だとも思う。私は、BCG予防接種や集団免疫が日本人の感染率を下げているとは思っていない。むしろ基礎疾患度の低さに代表される保健状態に始まり、耐性のある伝統文化や社会インフラなどの環境要因が全体的な効果を持ちながら、「日本モデル」のやり方での緊急事態宣言に取り組む国民意識の高さが、それなりの結果を出しているのだと思っている。
私は、楽観論者ではない。3月17日に、私は次のように書いた。
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3月14日の安倍首相の会見以降、コロナ問題について、楽観的な雰囲気が出ているように感じる。欧米諸国における混乱ぶりを見て、日本は上手くいっている、と多くの人々が感じている。
危険だろう。
伸び方が欧米諸国より鈍いだけで、感染者も死亡者も右肩上がりで増え続けていることに変わりはない。日に日に感染者は日本全国に蔓延していっているのだ。2週間前、3週間前よりも、感染しやすいということだ。安心しているような状況ではない。http://agora-web.jp/archives/2044893.html
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私が書いたとおりだった。3月中旬の緩んだ雰囲気は、3月下旬からの感染者数の急激な増加という現象をもたらした。
4月21日の時点で増加率を1以下にしたという達成は、現実的な考え方で、誇るべき達成である。一部「専門家」が主張しているような、あと2週間でコロナを終息させる、などという非現実的な夢物語とは、違う。国民の努力で増加率を下げたのだとしたら、油断したら、また増加率は上がる。終息は、世界中の人々が甚大な努力を続けて、まだ誰も達成できていない壮大な目標だ。安易に実現可能だと宣伝すべきものではないはずだ。
もっとも大学教員の渋谷健司「WHO事務局長上級顧問」(日本のメディア用肩書)あるいは「元WHO職員」(海外メディアではこちらの肩書になる)のように、何週間も前から「日本は感染爆発の初期段階」「日本は手遅れ」「喫緊の感染爆発」と主張し続けている「専門家」もいる。(*なお渋谷氏の正式な現在のWHOの肩書については知人を介して調べてみたが、職員リストにはないので契約コンサルタントか何かではないか、と言うこと以上はわからなかった。)
渋谷氏は、ロンドンの自宅にこもりながら、独自の画期的な調査能力を駆使して、政府統計の10倍の10万人の感染者が日本国内にいることを把握し、学者生命を賭けて、日本の雑誌やテレビを通じ、その調査結果を報告し続けている。
離婚直後の年下女子アナと電撃再婚で話題を作ったり、華麗に日本と海外で肩書を使い分けたりもする渋谷氏だ。もうすぐ何か派手なやり方で、学者生命を賭けて、「日本はすでに感染爆発している」主張のエビデンスを出してくるだろう。
「臨床経験の乏しい医師によるロジックのみを操った危ない話」などと言われて黙っているはずはない。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200420-00622587-shincho-soci&p=1&fbclid=IwAR1DYo0dl4TQXylg1lYVQAe8H35BXXmT2mwaMksC-RZQwamY6S-PJmdFtSQ 新規の契約がなければ公表しない、などということはないはずだ。
渋谷氏が、学者生命を賭けて、日本にすでに感染爆発が発生していることを証明する論文を発表したとき、われわれは学ぶことができるだろう。学者は存在している事実を見て謙虚に現実を分析しなければいけないこと、抽象的な一般論だけで具体的な事例を理解したつもりなってはいけないこと、海外の大学院で教わらなかったということは世の中に存在していないことの証明にはならないこと、などを学ぶことになるだろう。
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私がこのコメントをしたのは、国内のテレビに登場する「専門家」たち、医師としての仕事もせず、はたまた、素人カロリーネでも知っているCovid19のことをよく知りもしないのに、医師や教授の肩書をつけて、毎日テレビに出演し、「手ぬるい、日本は失敗だ、破滅だ、感染爆発だ」という酷評をし、マスコミのコメンテーターが調子にのって、上から目線で国民を批判している光景を見て、本当に不快な気分になるからである。
どのように、私たちの体を私たちの免疫システムを使ってCovid19のウィールスから守るか?
現在、我々の免疫システムは過大な要求をされていて、我々は補強しなければならない。方法は、規則的に手を洗い、よく眠り、新鮮な空気をすってよく動き、良質の食事をすることが特に大事である。我々の免疫システムは、常にウィルスや細菌と闘わなければなりません。喉や鼻の粘膜を伝わってウィルスや細菌は人間の器官に侵入します。普通、我々の免疫システムは侵入物の防御によく備えています。けれども、そのストレスが強いときは、加えての補助が必要です。手が感染の元になります。手は、毎日多くの細菌と接触しています。だから、手を規則的に正しく洗うことが必要なのです。20秒石鹸で正確に洗い、ぬるま湯で手をすすぐ。そして、塩水でうがいをする。そうすれば、ウィルスやバクテリアは咽頭に付着しません。その為に必要なことは小さじ半分の塩をコップの中でぬるま湯に溶かして、うがいをすることです。
分かって良かったね。もう二度とワイドショーねたで我々を悩ませないで。
Zweite Gesetz zum Schutz der Bevölkerung bei einer epidemischen Lage von nationaler Tragweite" solle die Regelungen und Maßnahmen aus dem ersten Gesetzespaket weiterentwickeln und ergänzen. https://www.spiegel.de/politik/deutschland/corona-krise-grosse-koalition-plant-naechstes-gesetzespaket-a-e978aa53-c50d-4ae1-9df5-5e331a434119?sara_ecid=nl_upd_1jtzCCtmxpVo9GAZr2b4X8GquyeAc9&nlid=rllbdrav 21.04.2020, 12:27 現地時間に、ドイツから「Covid19関連の法律」についての記事が発信された。日本のCovid19対策にもヒントになるかもしれない、と思い、一部を翻訳する。
これからは、症状のない人々のPCR検査も無料で行われる。Covid19の検査費用は、症状に関係なくGKV(法的な健康保険)がカバーする。
保健省は、この検査の重点を老人福祉施設におくつもりである、そうすることによって、感染がいち早く認識され、感染経路を効果的につぶすことができる。「その為に我々は、今よりも広範囲にわたって行われるように、健康保険組合に検査を法的に義務づける。」、とSpahn健厚相は述べた。
またこれから、検査機関と医師は、継続的にコロナ感染者、PCR検査陰性の人、完治した人を報告しなければならない。
我々は、どこでクラスターが起こっているかを知らなければならない。我々は個々の感染経路を追跡しなければならない。
Spahn保健相は、すでに外国から200人以上のCovid19患者を集中治療室に受け入れていること発表した。その処置費用は、通常は、のちに請求書を発行しているが、今回は無償にする、と述べた。
インフルエンザの予防
来年度(2021・22)はより多くのインフルエンザ予防注射薬を用意する。インフルエンザの予防の目的とCovid19の流行は来年も続くので、その上にインフルエンザの発病があると、医療費の負担が増すからである、 と法案にある。この法律は最短の方式で国会で審議され、同時に多くの省庁、州、連盟、会派に公開され、午後には、調整された法案が提出される運びである。
日本の国会も、与野党対決や、批判、やじ、中傷合戦ではなくて、与野党が協力して、日本国民をCovid19から守る、国際協調の精神に富む法律案を真剣に審議し、成立させていただきたい。それが、ほんとうの日本国憲法にふさわしい民主主義政治、なのではないのだろうか。
外国からの帰国者によって、2次、3次の波は現れる、来年の春まで、この状況は収束しない、というのが世界の専門家たちの共通認識なのに、人との接触制限を80%減らしたら、Covid19問題は早晩収束する、という政府の見解。それが正しい、日本人よ頑張れ、と主張している日本のマスコミ。5月6日に、収束宣言、など出るわけがないのに、今頑張れば、明るい生活ができる、と期待している国民。戦争中の欲しがりません、勝つまでは、と勝てないことが上層部にはわかっているのに、頑張れば勝てる、とイメージ操作をした戦争中の日本の国の在り方と、どうしても重なってしまうのです。どうして、専門家会議は、真実を日本の国民に知らせないのでしょう?
ドイツで、コロナ関連の死者が非常に増えた。
Robert Koch-Institut Größter Anstieg bei Zahl der Corona-Todesfälle
先週の一日当たりの新しい死者の数は新記録だったとコッホ研究所と発表した。専門家たちは、この記録を予想済みだった。
21.04.2020, 15:21 Uhr
https://www.spiegel.de/wissenschaft/medizin/corona-virus-groesster-anstieg-bei-zahl-der-todesfaelle-in-deutschland-a-7b145144-9933-4fb3-aa41-4288a326e4de?sara_ecid=nl_upd_1jtzCCtmxpVo9GAZr2b4X8GquyeAc9&nlid=rllbdrav シャーデ氏によると、深刻な状況にあることはかわりがない。このパンデミーがいつ終わるか全くわからない。だから、対策を緩めるといっても、深刻な状況である、ことが変わりがないことを確認することが重要である。できるだけ家にいて、ソーシャルデイスタンスは1.5mにし、肘にくしゃみや咳をし、小売店や公共交通機関ではマスクで鼻と口を覆ってください。医療体制を崩壊させないためには、感染者があるレベルでとどまらなければならないのですから。マスクを一日中していても、それはソーシャルデイスタンスの代わりにはなりません。
1.ドイツのコロナ患者用の病院のキャパはRKIによると十分である。ここ数日、足りなくなることはない。けれども、いつ状況が変化するかわからないし、それも地方によって違う。老人介護施設でのクラスターの発生が増えていることに注意しなければならない。
2.頻度の高い症状に、熱、咳、くしゃみがあげられる。その他に、臭覚、味覚異常。その他に、今まで思われていたよりも多くの臓器に疾患を与える、肺の他に、しばしば心臓、腎臓にその影響がみられる。
3.このウィールスの実行再生産数は、現在のところ0.9です。これは、一人が一人移す計算となります。地方で差があるそうです。目標は、この数字を持続的に1以下にすることです。
4.国と地方が協議した上での、公共の生活の対策をゆるめる第一歩は、それでも、分別をわきまえた妥協でした。疫学的の観点だけからみれば、もっと厳しいノルマが維持されなければならなかったでしょう。けれども、考慮しなければならない社会的な要素があります。大事なことは、感染者の進展が、安全な範囲にとどまる、ということです。
問題が何か、を知ることが大切である。日本人は、子供ではなく、成熟した大人である。真実を知った方が、冷静に対処することはできる。このCovid19は、ワクチンや特効薬ができあがるまで、制御することは難しく、急いでも来年以降になりそうだ、ということである。そして、一番問題が起こっている場所は、パチンコ店ではなくて、院内感染の起こる病院や感染すると重症化する高齢者施設である、ということを我々はよく認識すべきなのである。そして、数理モデルや特効薬が今にもできるかのような夢を与えて国民を安心させたり、動かそうとするのではなくて、現実を伝え、どうすべきなのか、を国民一人一人が自分の問題としてとらえた方が、うまくいくのではないのだろうか。
そもそもTVなんぞ持ってない。時間の無駄。するべきこと、読むべきものは他に山ほどあろうが。
篠田教授→国内外の「専門家」たちによる「手ぬるい、日本は失敗だ、破滅だ、感染爆発だ」という酷評を覆し、「日本モデル」の緊急事態宣言を通じて、日本国民は、2週間後に到達したかった最初の目標をクリアしたのである< はいえます。
日本だけ例外はない!との言説もあります。しかし、篠田教授のいう「日本モデル」も、直近の7日間移動平均値のグラフなどから、達成しているようにも見えます(もう1週間様子を見たいです)。→参照ツイッター画像:7日間移動平均グラフ(感染者数だけでなく死亡者数のグラフもあるので参考になる)https://twitter.com/takabee1970/status/1252880750052962305
仮に達成したとしても篠田教授もおっしゃるように、”最初の目標”を達成したにすぎません。津波なら第二波・第三波もあります。「緊急事態」による移動制限(自粛要請)の最大の目的は、「医療キャパシティの破壊を防ぎ重症者治療ための環境を確保」するということです。いわゆるオーバーシュートさえ起こさなければ、一定程度の感染は容認してウイルスと共存するということについては、渋谷教授なども異論がないと思います。篠田教授のいう「日本型」で、それが達成できるか!?あと1週間のデータを見てみましょう。未知のウイルスです。医学・科学による予測がつかないなら、経験則(データ)で判断するしかありません。
正確には仏教の経典『楞嚴経』二の「如人以手指月示人、彼人因指、當應看月、若復觀指、以月爲體、此人豈亡失月體、亦亡其指」(諸橋轍次『大漢和辞典』巻5、217頁)とあり、指を仏の教えに譬え、月を法になぞらえて、肝腎なものに盲目なことを指す。
連日、哀れな素人論議で、メディアに登場する感染症の「専門家」を糾弾しながら狂態の限りを尽くす道化者を演じて臆する気配もないが、本人の弁では今回の新型ウイルスの格好の餌食になりかねない持病もあるようだから、精々、過度の投稿狂いに現を抜かしてストレスを溜めるより、充分な睡眠でもとって、感染に気をつけたらよい。
昨夜のBSフジの討論番組「プライムニュース」を久しぶりに真面目にみて、最近二度にわたって緊急提言をしている2018年のノーベル賞医学・生理学賞者、本庶佑氏の話を聞いた。
PCR検査の大幅拡大と、東京・大阪・名古屋圏での1箇月完全外出自粛、諸外国で有効性が示されている薬剤使用など治療法の実施という内容は、シンプルだが説得力に富むもので、医療崩壊を回避する当面の対策として専門家会議主導で進む日本の対策の一面性を抉剔していた。
急激な症状悪化など、病態解明が未だに充分でないことを医学的には大きな課題としつつ、人を死なせない医療をどう実現できるかだと強調した。
とにかく、無用に人を死なせない医療が、今後のカギになる、と。
公転の摂理(ὁ κύκλος θεῖον)というのだろうか、天変地異(ὁ σεισμός)、疫病(ὁ λοιμός)、戦争(πόλεμος)に革命(νεωτερισμός)、どんなことがあっても、お天道様は東から上るし、月の満ち欠けも不変だ。はやぶさが、遥か遠い宇宙の彼方から帰還できるのもそのためだ。
それに伴って、春になれば遅かれ早かれ桜は開花する。この時季は暮春というのだろうが、先月訪ねた奈良・春日大社なら藤の花が見ごろになっただろうか。拙宅の庭先にある真紅の大輪の牡丹も、今年は咲き始めてからまだ散らずに楽しめる。昨年は妻の最初の退院後の結婚記念日に咲き始め、妻が喜んだのを思い出す。その妻も、今はいない。
妻は33年前、出産時に大量出血して、投与された血液製剤の原料の血液がC型肝炎ウイルスに感染していたことで、出産後に急性肝炎になり、その後インターフェロン投与を受けながら治療に苦しんだが結局治癒せず、それでも長らく慢性肝炎を養いながら32年生き延び、昨年夏、吐血と肝臓癌が基で死んだ。
生前、他に助命の手だてがなかったことから、不運は恨めしく思っても、何の後悔もないと言っていた。一人息子を授かったからだ。
感染者が増えれば死に瀕する重症患者も増える。副作用も生きていればこそだ。[完]
慶応大学病院は、
今月13日からの1週間に新型コロナウイルスの治療以外を目的に入院する患者や手術を受ける
患者67人に事前にPCR検査を実施した結果、およそ6%にあたる4人が陽性と確認された。
検査を行った患者は全員が無症状だった。
と発表しました。
この発表に関して、岩田健太郎氏(プリンセス号の検疫体制の問題点を公表した医師)は
https://blogos.com/outline/452697/
で、
慶応大学病院が無症状の患者67人に新型コロナウイルスSARS-CoV-2のPCRを行い、4名が陽性であったと発表した。6%である。
これだとnが少ないのでシンプルな二項検定を行うと、95%信頼区間は1.7%-14.6%となる。東京都民の1395万人に当てはめると237,150人-2,036,700人となる。
東京都の感染者は良いシナリオで23万人以上、悪いシナリオで430万人以上ということになる。
と述べています。
つまり、日本どころか東京都内だけでも20万人以上の感染者がいるようです。
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