この週末は、「桜を見る会」と「沢尻エリカ」のどちらがTVのワイドショーの枠を多くとるかが、大きな関心事だったという。時事通信の「思いやり予算4倍増要求」(河野大臣が週末の間に否定)報道をそこにぶつけたい、という意見もあったという。
私個人は、日頃から日本のテレビは扱わないニュースを追っている人間なので、「テレビのワイドショーは何に時間を使うべきか」は、苦手なテーマである。
もっとも、文字媒体で見る限り、少しは取り上げられたニュースが、取り上げられなくなっているように感じるのは、気になる。
中国当局に拘束されていた北大教授が解放された。
中国問題の専門家ではない私ですら、国際平和活動を扱う中国における会議に招待されたことはある。同業者として関心を持っていた。まずは無事な解放に安堵したい。
しかし、状況に関する情報が全く出てこないのは、歯がゆい。
中国当局への配慮もあるのだろう。関係者は、騒がないでほしい、と思っていることだろう。だがそれでいいのか。
もちろん、中国は、日本の約3倍の経済力を持ち、アメリカに匹敵し始めた軍事力を持つ超大国だ。ワイドショーを見ない私も、それを知らないわけではない。
しかし、だからといって、香港、チベット、新疆ウイグルといった問題をとにかく徹底的に封印し、満面の笑みで国賓来日の習主席を迎える、といった態度を世界中のニュースメディアに流すことが、日本外交の長期的な利益になるだろうか。
日本のテレビのワイドショーは、そういう話題は取り上げていないのかもしれないが、世界的には取り上げられている。https://www.nytimes.com/interactive/2019/11/16/world/asia/china-xinjiang-documents.html?smid=nytcore-ios-share&fbclid=IwAR12HnXhAWH1fQgXrxxHJgXcrSQ1wWmomMXFU2D9tAKgdkGcL7es4Jx-Zuw
できれば、せめて「ロヒンギャ問題の解決に向けて日中で一緒にミャンマー政府に働きかけよう」、といった提案でもして、その点をインドやバングラデシュでのニュースで取り上げられるようにもしてもらえないだろうか。
アムネスティを通じて、「林鄭月娥・香港特別行政区行政長官」宛のアピール文に署名をした。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/hk_201910.html?fbclid=IwAR3lkzOjoUG4AiKzxv-nrpctSI2yeaI8GtlcfeWvF-5jsHfX0t1eT0shU_8 だが私のような人間が署名をしているくらいでは、全く足りない。こういう国際的なリベラルの訴えは、日本では響いていない。
自民党の有志議員のグループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」が、習近平・国家主席の国賓来日に反対する決議を出し、岡田直樹官房副長官に決議文を手渡したという。青山繁晴・参院議員を代表幹事とするグループは、自民党の中でも保守派で知られる。だが他の論点に関する彼らの個々の政策的立場は、ここではどうでもいい。
岡田官房副長官が、決議文の内容を安倍晋三首相と菅義偉官房長官に伝えるとした上で、「自民党の反対論や国民の中にある賛成できないという気持ちを無くせるよう、官邸一体となって努力する」と語った、というのが重要だと思う。
今から国賓来日を中止するとなれば、相当な判断になる。簡単にはできないだろう。だがこうした意見を、国会議員やその他の人々が表明することは、当然ではないのか。決議文に書かれていることは、至極真っ当である。https://www.sankei.com/politics/news/191113/plt1911130018-n1.html
日本のいわゆる「知識人」たちも、もう少し他国の人権問題などに目を向けてみたらどうだろうか。世界の人権問題のために、「リベラル」派も時には保守派と意見を一致させてみたりする度量を見せたらどうだろうか。
野党勢力も、「桜を見る会」が「沢尻エリカ」に負けることを心配する層だけではなく、ワイドショーを見てない国民からも応援してもらうことを、もう少しくらいは考えてみてもらえないだろうか。
「桜を見る会」は巨大な疑獄だ!と叫んだりするだけでなく、「タレントと桜を見て人気取りをする暇があったら、首相にも、国益をもっと真剣に考える時間を作ってほしい」、とでも述べて、支持層を広げてみようとする野党党首はいないのだろうか。
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なお、香港の弾圧について、日本共産党(現在においても、破壊活動防止法に基づく調査対象団体のようです。http://www.moj.go.jp/psia/kyosan_syuisyo.html)が、国政政党の中で唯一(?)、「香港での弾圧の即時中止を求める」と題する「非難声明」を出しているのは、興味深いです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/k10012177821000.html
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2019/11/post-821.html
香港(特別行政区)は「一国二制度」のもとで、中国本土と比較すれば不十分ながらも自治権があるのでまだ良いのですが、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値が充分に保障されているとはいえず、「言論の力での合意形成」を期待出来る状況ではないのです。
(コメント6)
「今年の全人代で、中国は。(原文ママ)去年の方針とはちがって、習近平氏の独裁制を排する。(原文ママ)決定をした」とカロリーネ氏が主張する典拠は何でしょうか。中国の専門家ではないので見落としがあるかもしれませんが、私が調べた限りでは、そのような事実はないようです。
その点は置くとしても、私はコメント5で「中国共産党による事実上の「一党独裁制」にある中国」と記載しているのであり、「習近平氏の独裁制」という属人的な問題に論点をすり替えるカロリーネ氏の主張は論理的にも反論にはなりません。その点に関して反論をするのであれば、中国が中国共産党による事実上の「一党独裁制」であることを否定する事実的根拠を示す必要があるのです。
In Peking kam das überhaupt nicht gut an北京ではアメリカの上院の意思表明を受け入れていない、とSpiegel誌は客観的に報道しているが、私の思いも同じである。
現在、香港で起きている問題は国際人権法上の問題でもあり、単なる内政問題ではありません(https://hrn.or.jp/activity/16588/参照)。なお、北朝鮮の人権問題についても国際人権法上の問題であることは同様ですが、北朝鮮ほど劣悪な人権状況ではないといった議論を持ち出すのは、いつもの「論点ずらし」です。
香港は、この数年なんどが行って、グルメ旅行を楽しんだが、行くたびに欧米の香りが失われていく。文化が中国化していくことへの若者の反発が、この暴動に隠されているように、私には思える。
この間の本欄へのコメントには時折目を通していた。「ドイツ狂」「芦田均狂」の「無学な老媼」(ἀπαιδευτος γραῦς)が如何に「話の通じない人」(βάρβαροι)か、辛抱強く(καρτερικός)応じている「政府解釈」氏ならずとも、歴然としている。
カ氏は「イライラする」(ὀργαίνειν)のような感情剥き出しの言辞を平気で書く驕慢な婆さんだから、齢70近くにして「自制心」(σωφροσύνη)の欠片もなく、今回も酷い、というか愚劣極まるようだ。
日本共産党を揶揄する(εἰρωνεύομαι)「政府解釈」氏のコメント2がカ氏の手にかかると、3⇒【日本共産党を礼賛するコメント】になるのだから、驚異的な(θαυμάσις)「誤読能力」だ。
私はカ氏が英独語を解するものの、「事柄自身」(πρᾶγμα αὐτό)が要求する(αἰτεῖσθαι)厳密な(ἀκριβῶς)概念的思考(διάνοια)が全く手に負えない(ἀνέλεγκτος)という意味で「愚鈍な」(πονηρός)人物だと明言しているが、コメント3の指摘が本心ならまさにそういうことだ。
そうではなく、故意に(ἑκουσίως)「論点ずらし」の虚偽的な言辞を弄してごまかしたり、攻撃的な議論をしているのだとしたら相当悪質(φαυλότης)で、カ氏が見境なく批判するメディア以上の異常さだ。
畢竟、自らと相容れない(ἐναντιότης)見解のもち主を、ナチスやヒトラーの同類(συγγενής)と言って憚らない日頃の言辞が、今回は「日本共産党を礼賛する」になったわけで、カ氏の偏狭的な(ακληρός)政治的党派心(φιλονεικία)に基づく攻撃性は比類がない。
昨日20日に名古屋から早朝訪問した京都は紅葉の見頃を迎えつつあり、外国人観光客であふれていた。中国人が最も多いことは、私が主に回った嵐山や嵯峨野でも目立った傾向だ。
カ氏はよく、10⇒【東欧の人々は、西欧に旅行にさえ行けなかった…秘密警察に監視されていた…今の大挙して、世界中を旅行する中国人と、雲泥の差がある】の類の見当違いな議論をして反論したつもりになっている。
冷戦期の当時と今日を単純に比較することは困難だし無意味に近く、有害でさえある。中国人観光客の世界進出の背景になっている中国の急速な経済発展は、まさに冷戦後のグローバル化した社会が生み出したもので、その恩恵を最も受けている国の一つが他ならぬ中国で、比較の根底条件が全く異なる。
しかも中国は14億人の人口を抱えており、共産党員だけで8,000万人に上る。経済格差は大きく、海外旅行できる市民は一握りの恵まれた人々だろう。「反体制」的態度を明確にすれば、どういうことになるか、見境なく中国に阿る(θωπεύειν)、「佞言」(ὑπερκολακεύειν=flatter excessively)使いのお目出度いカ氏と違って熟知している。
新疆維吾爾(ウイグル)自治区での人権抑圧や政治犯収容施設での不当な弾圧、チベットでの抑圧的な支配が、一国二制度のはずの香港でも、香港市民の既得権を侵す形でさらに進行しかねないことへの危機感が現在の抵抗運動で、人間は抑圧に対しては、対ファシズム同様、戦わなくてはならない。
共産党一党独裁という国是、結局は一部の特権層による強権的支配が中国の紛れもない実態だろう。カ氏が「誤読する」ドイツの高が週刊誌Der Spiegelが例外なのかもしれない。
私が前回(17日=21)の末尾に添えた‘ῶι μάλιστα διηνεκὠς ὁμιλοῦσι λόγωι τῶι τὰ ὅλα διοικοῦντι, τούτωι διαφέρονθαι, καὶ οἶς καθ’ ἡμέραν ἐγκυροῦσςι, τῦτα ἀὐτῖς ξένα φαίνεται.’(Ἡράκλειτος , Frag. 72=H. Diels; “Die Fragmente der Vorsokratiker”, hrsg. von W. Kranz, 6 Aufl., Bd. I, S. 167)は、所謂「ソクラテス以前」のイオニアの自然哲学者、エペソスのヘラクレイトス(c. BC500)の断片とされる言葉で、「彼らが絶えず最も多く交渉をもっているロゴスに彼らは背いている。彼らの日々出会うところのものが、彼らには見知らぬよそものと思われているのである。」の意味だ。
連日にわたって本欄に日課となった「クズ」(φορυτός)に等しい支離滅裂な(ἀκατάσταος)コメントを寄せ、児戯(παιδῖκός)に等しい益体もない子供騙しの幼稚な(νήπιος)議論、端的に言えば愚劣なおしゃべりを重ね、無益な(ἄχρηστον)、間違いだらけの「同工異曲」の妄説(ἀλλοδοξία⇒‘Karoline Doctrine’)を撒き散らすことで、「老媼は二度子供になる」(ὁ γέρων δὶς παῖς γίγνεται)愚かさを日々、自ら証明している無学な(ἀμαθής)「コピペの女王」(κλοπή βασίλισσα)カ氏に相応しい言葉(ἐπος)、表現(ῥῆμα)だろう。
そして「言葉」とはギリシア語の最も代表的な言葉なら、ロゴス(λόγος)のことだ。ヘラクレイトスの言葉は、カ氏がロゴス、つまり真っ当な論理の域外で、池袋で母娘二人を事実上轢き殺した88歳の老人同様、狂気じみたまさに突進=「暴走」(stampede=go out of control)以外の何ものでもなかろう。
「莫迦は死なねば治らないのであり、救いの道はないのである。」(‘El tonto es vitalicio y sin poros.’)ということだろうが、精神の幼児に等しいカ氏も「同じ部類」(συγγενής)なのだろう。
3②⇒【日本の憲法学会がガラパゴス化…日本の法曹界が「人権」と騒ぐ…現実の「社会主義国家」の実像をしらないせい】もカ氏ならではの甚だしい不見識で、憲法学通説のドイツ国法学的解釈の不当性をことあるごとに強調する篠田さんの憲法解釈を、カ氏はこの期に及んでも全く理解できていない決定的証拠だ。知らないのはカ氏だけだろう。
概念的思考の欠如(στέρησις)と言えば、カ氏による価値(ἀξία)と意味(ἔμφασις)の混同(ἁμαρτάνω)に著しい。端的に言えば価値とは卓越性(ἀρετή)、「よりよい」(βελτιων)を前提にした厳然としてある優劣の秩序(κόςμος)の謂いだ。それぞれに、莫迦も阿呆も悧巧者も共存する意味の世界とは異なる、というのがカ氏には無縁のロゴスの道理だ。
旅の終わりに京都で、表裏、いずれの千家の茶釜も一手に扱う江戸時代から続く老舗茶釜製造「窯彦」の第6代当主、佐々木彦兵衛さん相手に価値と意味の話で盛り上がった。佐々木さんは大英博物館での日英友好150年記念茶会で講演した名工だ。
茶の湯は意味の世界だが、茶窯製造は長年の熟練がものをいう厳しい価値の世界だということで、意気投合した。米国スミソニアン博物館の茶釜を鑑定した人物の言は重い。
カ氏と異なり、さすがに違いが分かる人だった。[完]
11月14日の日本共産党の公式声明に続いて、11月15日、自民党政務調査会外交部会等の合同会議が決議文(自民党の公式声明ではないようで自民党のホームページには掲載されていないようです)を採択したようです(控えめな表現に留まるのは、与党なので政府と平仄をあわせたためと思われます)。
https://www.sankei.com/politics/news/191115/plt1911150017-n1.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_005431.html
また、日本維新の会は、11月20日、「香港情勢に関する声明」と題する公式声明を出したようです。
https://o-ishin.jp/news/2019/images/5db3a36a315974e187bbefd57a1d7f2a64c82673.pdf
さらに、アメリカ議会の動きとして、上院(全会一致)に続いて下院本会議も、「香港人権法案」を圧倒的多数で可決(賛成417、反対1)し、報道によると、トランプ大統領の署名で成立する(大統領拒否権を発動しない)見込みとのことです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191121/k10012185241000.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191121-00000032-jij-n_ame
中国と欧米・日本では、統治原理が違う< としか言いようがないと感じます。欧米は三権分立の法治国家、中国は国家・憲法を超越する存在として、共産党があります、4~5日前だったでしょうか。人民解放軍が、香港のガレキを平服で掃除したというニュースがありました。香港への威嚇ではないか!?という質問に対して、中国国防省の報道官は、堂々と隠すこともなく、「我々は党中央と党軍事委の指示に従ってやっているだけだ」と答えていました。那辺に権力があるのかがわかる答え方ですw
1中国の体制への疑問、2香港の混乱と人権について、の論点についてのツイッター投稿です。Gは妙に納得しましたのでその二つを掲げて終わります。
1国際社会が中国に求めているのは、独裁体制による社会主義国家から徐々に民主主義の浸透した「普通の国」になること。政府の意向に沿わない外国人研究者を勝手に拘束したり、香港など国内の自治区に弾圧を加えたりしていては、中国の国際的な地位は厳しいものにならざるを得ないだろう。https://twitter.com/willyoes/status/1194973293226446848
2関心は高いけど反応薄い日本の世論を冷静に分析すると、周庭さんが日本側で連携していたのは「反共」ではなく、反権力のための「特定人権派」勢力。保守派はこれで冷めた。さらに応援したくても、香港活動家が尖閣上陸し中国領土を主張した過去もあり冷静。これが台湾だったら反応も全く違うだろう。https://twitter.com/Japangard/status/1196955336768245761
例えば、私が篠田教授と考えの違うところは、ドイツ国法学の「国権の発動たる戦争を認める」、という文言は、元々平和構築の為、30年戦争のような「内乱」を防ぐためであった、ということをなんども書いた。また、反氏との考えの違い、これは、日本の知識人たちにあまり認識されていないこととして、なんども書いたことであるが、「ベルリンの壁」は、東独から西独への人口流出を防ぐため作られたものだし、現在Brexitを含めて、ヨーロッパ諸国が悩み、結束が乱れていることに、中東やアフリカからの難民の流入問題がある。難民流入の結果、独、仏、イタリア、あるいは、その通り道にあるハンガリーやポーランドの治安が乱れているのである。また、戦後迫害され、差別されている日本から自分たちの「夢の国」への帰還するはずだった、「北朝鮮への帰還」の現実生活が、いかに過酷なものであったか、NHKのBSドキュメンタリーは描いていたが、現在の北朝鮮の地方の民衆の生活を知らせない日本のマスコミ報道、はどうなっているのか、と正直思う。
数日前、ヴァイツゼッカー元大統領の息子の医師がベルリンで精神疾患をもつ男性に惨殺され、ヴァイツゼッカーファミリーについての記事がSpiegel誌にあったが、https://www.spiegel.de/panorama/fritz-von-weizsaecker-biograf-hans-joachim-noack-ueber-die-familie-a-1297404.htmヴァイツゼッカー氏についての著書、"Die Weizsäckers. Eine deutsche Familie".「ヴァイツゼッカー、一つのドイツの家族」を書き、過去にブラント、コール、シュミットについての本によって名声のある1940年生まれ、ジャーナリスト出身のHans-Joachim Noackによれば、ドイツで、ヴァイツゼッカー一族は、米国のケネデイー一族に匹敵する名声がある、そうである。 それは、ヴァイツゼッカー大統領の兄、物理学者であるCarl-Friedrich ヴァイツゼッカー氏が、ナチス政権下で原爆開発事業に参加した経験から、戦後「平和活動のグル」になった影響も大きい、と書かれていた。米国に亡命して原爆の開発に成功し、原爆を日本の京都に落とすべきだ、と進言した反氏ご推奨の物理学者とは人間として、天と地ほどの違いがある。Carl Friedrich von ヴァイツゼッカー氏のおかげで、戦後のドイツは核兵器開発の意志をもたないのである。
日本文の正確な読解がどうしてもできないようだ。「条理に適った」(ἐαυτῷ σύμφωνεῖν)立論に不可欠の厳密な概念的思考(διάνοια)云々以前の体たらくで、頓馬につける薬はない。それが誹謗中傷(λοιδορία καὶ συκοφαντία)にも名誉毀損(τιμή ἀπόλλυμι)にも当たらず、紛れもない「明白な事実」(τοῖς φαινομένοις)であることは、ご苦労にも愚にもつかない午前3時台(03:14~03:19)の暗闇の中での投稿20~22で、他ならぬカ氏自身が証明している。
そうした「思慮を欠く」(ἄφρων)老人(πρεσβύτης)であるカ氏に、名誉(τιμή)を語る資格(ἀξίωμα)があるとも思えない。
それでも尊厳(σεμνόν)なるものは、あるのだろう。死刑囚にも、どんな障害者にも、北朝鮮の太り肉の独裁者にも人間としての個性の別名である、そしてそれだけでしかない尊厳があるように。
ただ反射的に、堪え性もなく、20⇒【反氏には、まるで「人権」、「民主主義」がわかっていない】と喚き、「狂犬」の如く遠吠え(φθέγμα)するだけの無学なカ氏に、教えてもらうほどのことは何一つない(οὐδέν)。カ氏は、どうして古代アテーナイで民主主義が史上最初に勃興したか、何も知らないようだ。
言うに事欠いて、20②⇒【それでも、認めてくださる度量の大きさが篠田教授にはあるから投稿を続けている】も、カ氏の度を越した「勘違い体質」(ἑτεροδοξία ψυσικός)の為せる業で、よほどお目出度く(εὐήθεια)単純(εἰλικρινής)にできているのだろう。
賢明な人間は、「☆人」(ὁ μαίνομαι)を相手にはしないものだ。私の場合は酔狂だから、例外なのだろう。
「No. 1」になれなくてもそれぞれ唯一無二の個性、つまり「only one」として「もともと特別な」存在だから尊重されるべきだ、というほどの趣旨だろう。それに共感する(συναλγεῖν)市井の善良な人々の気持ちが分からないわけではないし、言うも野暮だが、どこまでも甘ったるい唄で、何より凡庸(μεσότης)で陳腐(πρόχειρος)極まる認識をこれほど示す歌詞もない。論理的には同語反復(Tautologie)を示すものでしかない。
(甘い)歌詞=(甘い)菓子=(甘さがもたらす)瑕疵=(甘ったれた婆さん)カ氏=お「可笑」(かし)いとはよくいったもので、退屈な話だ。それでも、名(ὄνομα)は体(τὸ ἀληθές)をものの見事に表すようだ。
「only one」ということに基づく尊厳なるものは、私がしばしば指摘する「意味」の世界の話で、カ氏の愚にもつかないクズ投稿にも、なにがしかの「意味」があること、どんな愚鈍で出来そこないの子供でも、親にはとって愛おしく、唯一無二の存在なのと同じだ。
政治参加の平等(ἰσονομία)を象徴する投票の価値の平等を保証するのが民主主義=民主制(δημοκρατία)の建前だとしても、それはあくまで政治の領域だ。人格や個々の卓越性(ἀρετή)、つまり「価値」(ἀξία)は意味とは次元の異なる領域であることを認識し得ないカ氏のような「単細胞」相手に冗語を重ねても無駄なようだ。
それにしても、21冒頭の駄文は、「無学」以前のカ氏の低劣な(πονηρός)頭脳を示す症例として興味深い。コピペでもカ氏はへまをする。鸚鵡返しに反論の真似ごとをして、トチ狂っている。
身の程知らずの「阿呆」(ἠλίηθιος)だからだろう。「自滅」(αὑτὸ φθορά)は近いようだ。
それにしても、わけの分からない文章とはあるもので、21冒頭の駄文=【そのような面から考えた時、反氏の…いかに反氏の不見識に端を発しているか、わかる、と思う。】なる175文字は、一部は私の文章のコピペを加え、「日本文」が真っ当には読めない人であるカ氏の本領を発揮した摩訶不思議な文章だ。
それが一見して、私の17の第三段落⇒《3②⇒【日本の憲法学会がガラパゴス化…知らないのはカ氏だけだろう》への意趣返し(ἀντιπεπονθός)であることは分かる。例によって、懲りずに私の措辞=「甚だしい不見識」を鸚鵡返しにしてパクる「オウム婆さん」(ψιττάκη γραῦς)ぶりを発揮している。
私が批判の対象にしたコメント3でのカ氏の議論は、憲法学通説による現行憲法の確立された国際法規範を無視したガラパゴス的解釈が、英米法の文脈で理解されるべき現行憲法を、旧憲法と同じく、国家行政組織法的な観点からドイツ国(公)法学の概念や思考法で解釈する戦前以来の旧弊な伝統に頑なに固執していることへの不当性を指摘した篠田さんの意図をカ氏が皆目理解できていないことを指摘したもので、「国法」と「国法学」の違いも分からないカ氏如き「阿呆」には、それすら理解できないようだ。
あまつさえ、憲法学通説の「ガラパゴス性」と、憲法学者が、戦後の「社会主義国家」の実像を知る知らない云々は次元の異なる話で、3は混乱した議論しかできないカ氏が、闇雲に大風呂敷のナンセンスな議論で独り相撲をしている狂態を物語るにすぎない。
21の冒頭段落末尾の文章⇒【いかに反氏の不見識に端を発しているか、わかる、と思う】は、私の「不見識に端を発している」対象が何なのかも不明で、寝言をほざいているようだ。
カ氏の「無学」と愚鈍さは文章自体(λόγος αὐτό)が端的に示している。
‘Les vieux fous sont plus fous que les jeunes.’(La Rochefoucauld; Maximes 444)
(2019年10月2日付)
https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2019/10/02/declaration-by-the-high-representative-on-behalf-of-the-eu-on-honk-kong/
(2019年11月18日付)
https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2019/11/18/declaration-by-the-high-representative-on-behalf-of-the-european-union-on-hong-kong/
外交的配慮から控えめな表現を使用していますが、特に実弾の発砲については香港政府側に問題があることを前提とする内容です。法執行機関については当然のことながら「警察比例の原則」に基づく対応が求められることから、丸腰の市民に対して過剰な対応を自制すべきなのは当然のことです。
また、カロリーネ氏がよく引き合いに出すドイツについては、ドイツの外相が香港の民主活動家と面会したことに中国が反発して抗議をしたことを想起すべきです。
https://jp.reuters.com/article/hongkong-protests-china-germany-idJPKCN1VV113
国際法上、入国管理については主権国家であるドイツの管轄事項ですし、面会をすることが国際法上禁止される「干渉」に該当しないことは明らかであり、中国政府のドイツ政府に対する批判は国際法的に誤りです。「ドイツ狂(教)」のカロリーネ氏が、旧ソ連や現在の北朝鮮よりも劣悪な状況ではないといった意味不明な理由で、過剰なまでに中国を擁護しているのは理解に苦しみます。
日本政府の対応ですが、コメント18でも紹介した下記の外務省ウェブページによると、日本の安倍首相も、中国の李克強首相との間の11月4日の日中首脳会談において、下記の発言をしています。来春に習近平国家主席を国賓として招く関係もあり極めて控えめな表現にとどまりますが、言外に込められた安倍首相の意図を読み解く必要があります。日本語の「誤読能力」が著しく高いにもわらず、その自覚もなくドイツ語の勉強に勤しんでいるカロリーネ氏には到底無理な要求かもしれませんが・・
(安倍首相発言の該当部分を抜粋して引用)
「(3)香港情勢に関し,安倍総理大臣から,大変憂慮している旨述べつつ,関係者による自制と対話による平和的話合いを通じた解決を求めるとともに,引き続き「一国二制度」の下,自由で開かれた香港が繁栄していくことの重要性を指摘した。」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_005431.html
今は、コンサートを終えた解放感でいっぱいなのであるが、最後に「紅葉」の合唱のピアノ伴奏をしながら、私は20代の若き日、御堂筋を歩きながらドイツ人と交わした会話を思い出していた。あれは、5月だった。銀杏の若葉をみながら、彼は言った。「美しいだろ。人間も同じ、歳をとると人間は美しくなくなる。」と。ハンサムな人だったから、そういう表現になったのだろうが、私は祖父母と暮らしたせいか、そう思わなかった。「成熟するとともに、それぞれの個性の色が出る。銀杏は秋には黄色になり、モミジは赤くなる。その景色は、単一の緑より、よほど味わい深い。」と。みんなそれぞれの個性に応じて、さまざまな出来事に遭遇して、歳を重ね、成熟していくのではないのだろうか?それは、クラスで一番の成績を取った、一流大学を卒業した、ということとは、全く異質のものだし、それだけを価値基準にすると、歳をとってから、新しいことはなにごとも始められない。私たちのメイルでの会話はその種のものが多いし、クラスメートから送られてきた神戸であったクラス会の写真をみても、それを感じる。
また、ドイツの外相は、求めて来る香港の民主活動家と面会ぐらいするだろう。ただ、面会を求めたのは、香港の民主活動家であり、それに中国が反発するのは、或る意味、当然のことに思える。
(https://www.afpbb.com/articles/-/3244193からの引用)
「中国政府は駐中国ドイツ大使を呼んで抗議した。」
(コメント26でURLを紹介したロイターの記事から引用します。)
https://jp.reuters.com/article/hongkong-protests-china-germany-idJPKCN1VV113
「中国外務省は10日、ドイツのマース外相が香港の民主活動家黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏と会ったことに強い不満の意を表明し、いかなる国も中国の国内問題に干渉する権利はないと主張した。」
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